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あらすじ
時は戦国時代。
戦乱の嵐が日本全土に吹き荒れる一方で、様々な文化・芸術が花を咲かせてもいた。
戦いに明け暮れる武人たちの間隙を縫い、「美」を愛する数寄者たちは、武人たちと同様に己の命を懸けて至高の「美」を追い求めていた。
南蛮や唐・高麗の名物を「華の美」として愛でる織田信長に対し、「茶聖」と称される茶人・千利休は、一切の無駄を排した黒色による「わびの美」に至高の価値を見出し、その価値を広めるため羽柴秀吉と手を組み本能寺の変を引き起こし、信長と「華の美」の世を終わらせた。
秀吉の天下の下で「わびの美」は隆盛を極め、利休は宿願を成就させたかに見えた。
しかし、その栄華は長くは続かなかった。
天下人という「箔」を求め、信長の「華の美」を再現しようとする秀吉との間で対立した利休は切腹させられ、「わびの美」は終焉を迎えた。
利休の死後、その後を継いだ弟子の古田織部は、利休の「わびの美」に代わる新たな価値の創造を秀吉に命じられ、歪んだ茶器に「一笑の美」を見出し、至高の価値にするべく邁進する。
しかし、秀吉の死による天下の情勢変化と共に数寄の世にも暗雲が立ち込めた。
関ヶ原の戦いを経て、秀吉亡き後の天下を掌握したのは、「質素」を至高とし数寄を拒絶する徳川家康であった。
織部は数寄の世を存続させるため、対立を深める豊臣と徳川の間を取り持つべく家康と秀吉および三成亡き後の豊臣を取り仕切る淀殿を結ばせる一世一代の賭け「豊徳合体」に奔走する。
しかし徳川家臣・大久保長安の暗躍と暴走、西国大名の豊臣への支援を疑う家康、秀頼との面会と一筋縄ではいかず、方広寺の梵鐘の銘文「国家安康」「君臣豊楽」の一件がとどめとなり計画は水泡に化す。
豊臣は牢人を大坂城に集め徳川は全国の大名に号令を掛ける。
家康は「この世にひょうげものはいらぬ」として織部暗殺を決行する。
戦国乱世最後の大戦が始まろうとしていた。
キャスト

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